都留文科大学で福岡哲司の講座「学習と学校図書館」の受講者の一部とのコラボでこしらえた本ができた。その名も、「図書館が元気になれば学校が変わる」 質素な体裁だが、A5横組み264ページ、税込み1000円という充実ぶりだと自画自賛しておく。 関係者にお配りするほか、主に大学の講義で使うが、一部、書店販売、通信販売する。 ご関心の向きはご連絡、ご覧のほどを。 出版猫町文庫のプレハブは身動きがならん。 それにしても、佐川急便さん、よくぞ届けてくだすった。 内容は次の通り。 目 次 はじめに 学び 図書館を使って学ぶことの意味 高校と大学の「学び」 系統主義・経験主義 「調べ学習」と図書館 教師として生きること 子ども主体の「学び」 範読 ディベート 教科学習に図書館(図書館メディア)を関連づける学習 〔参考〕二つの学習観/調べ学習サポート用紙/参考資料の種類と特性 学校図書館像 環境 雰囲気 「総合的な学習の時間」・ゆとりの時間 図書館を活用した学習 地域格差 学校図書館の「情報化」 学校図書館と公共図書館との連携 学校全体での取り組み 中高でも絵本を オリエンテーション・図書館だより 蔵書構成・選書 〔参考〕学校図書館メディア・リテラシー育成指導/教科学習に図書館(図書館メディア)を関連づける学習/情報・メディアを活用する学び方指導体系表(2004,全国学校図書館協議会)/学校図書館図書標準(平成5) 図書館のひと 図書館のひと 司書教諭の資質・役割 司書のイメージ 司書、司書教諭、教師 「静かにしなさい」 「室」か「館」か 〔参考〕学校図書館スタッフの業務/学司書教諭による教師支援/Joan Robinson,of the Ilsley Library in Middlebury,Vermont. 本との出会い 本を読まない子 本との出会い 多読か精読か 図書館利用の習慣 読書推進活動 アニマシオン 先生が本を読む必要性 読書感想文 ノンフィクション・ジャンルの読書について 絵本というもの 本(資料)の探し方 「セレンディピティ」、電子書籍 ケータイ小説 〔参考〕本が好きになる25のゲーム(モンセラット・サルト)/ノンフィクションのオススメ本リスト 子どもの読書推進 読み語り 「読書」に繋がる読み語りを 「朝読」 図書館の利用指導 多読奨励の是非 情報リテラシーを育てる、インターネット、科目「情報」など 情報リテラシー 科目「情報」 インターネット 情報教育・環境 〔参考〕「情報活用能力」の3観点8要素と具体的な学習活動/情報検索の種類/ネットワーク系情報の特徴と問題点 法律 法律 著作権 (最終課題)学校図書館を活発に学習利用するための改善案 学校図書館に活気を 子どもの自立支援の場としての学校図書館 学校図書館と公共図書館との連携 図書館が元気になれば学校が変わる 図書館教育研究会アンケート結果 子どもの読書活動推進について─中高生、そして、大人になっても本が読み続けられるために 講演(要旨)山梨の文学風土〜児童生徒の読書活動推進におけるローカリティ〜 自分創りとしての読書 子どもが読むべき本のリストはあった方がいい 『カラマゾフの兄弟』を読んだ兄弟 大人は、私の『あの時』の1冊」を語れ 「朝読」「音読」は読書か? 感想文はいやです 1人1冊文庫本 国語の成績を上げるには 講演会・小寺啓章氏「子どもがよい物語をもつこと」 子どもに本を手渡せるひと V・L・バートン『ちいさいおうち』 何が残るかというと…… 附属小学校の図書館 倫理の時間の必読書リスト 全集カムバック 図書券はうれしい 旅先の本 「風呂読」 本をいただく、差し上げる 読めればいいミステリーや歴史小説を読むのは「読書」ではない ひとまずのエピローグ…… 文大生のブックトーク展 ブックトーク集編集中 「ブックトーク」W完成!! 甲府発の『新体詩歌』大ヒット! 樋口家の旧蔵書目録─必然だった樋口一葉の「奇蹟の十四か月」への素養 ネット社会の「書くこと」「読むこと」 ネット時代だからこそ「書く」「読む」力を 今こそ「読む」「書く」ことを大事に パワーポイントには気をつけろ 「三上」 「文学」なんていらない? 図書館の遠隔利用 国民読書年で電子書籍元年だって! 本はなくなってしまうのか? 電子「書籍」と書籍 「自炊」について ホームページが消えた!! 〔巻末資料〕学校図書館関係年表(附子ども読書振興関係年表)/ppt資料 福岡哲司編「図書館が元気になれば学校が変わる」/ユネスコ学習権宣言(1985.3,第4回国際成人教育会議)/ユネスコ学校図書館宣言−すべての者の教育と学習のための学校図書館(1999.11,第30回ユネスコ総会)/学校図書館憲章(1991.5,全国学校図書館協議会)/子どもの読書活動の推進に関する法律(平成13)/子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画の概要(平成14.8.2)/「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」について(通知)(平成14.8.9)/子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画(第二次)の概要(平成14.8.2) 〔参考文献〕 |
他に類のない労作である。 著者は現在もこのテーマで月刊誌に連載をしている。 関心のある方には必需品だと思う。 サムネール的だが、珍しい戦時下の図版(モノクロ)も数多く収録されている。 しかも、著者と版元(私だが)との意図が一致して、質素で安価なつくりだ。 2010年9月中旬刊行予定 品切れの前にご予約を!! |
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(内容) 「戦争は惨の惨たるもの」−大陸従軍画家は何を見たのか− 南京事件と従軍画家たち 1 中川紀元・住谷磐根・小林喜代吉 南京事件と従軍画家たち 2 木村伊兵衛・清水登之・西条八十 「通州事件」と朝井閑右衛門 南方従軍画家 1 南方従軍画家 2 南方従軍画家 3 伊東深水−戦時下の「美人画」 大陸従軍画家 1 原精一 1 大陸従軍画家 2 原精一 2 事変下の美術 向井潤吉と阿部合成 戦時下、美術は<空白>だったのか 小磯良平・向井潤吉ほか 正確な眼と技術 小磯良平 “狙撃”する描写力 宮本三郎 <御物>としての戦争画−御府献納− 悠久の大義に生く 藤田嗣治 悲願の画家 阿部合成 「事」ではなく「物」を描く 鶴岡政男 1 戦時下を生きる 1 「事」ではなく「物」を描く 鶴岡政男 2 戦時下を生きる 2 「事」ではなく「物」を描く 鶴岡政男 3 戦後を生きる 反転する視線 山下菊二 百九十一番居 玉村方久斗 静かな声 浅原清隆 戦時下美術インフレーションの諸相 (著者)飯野正仁(いいの・まさひと) 美術史家。1954年、甲府市生まれ。京都大学文学部(美学美術史学専攻)卒。同大大学院文学研究科博士課程修了。山梨県立美術館学芸課長および同文学館資料情報課長を務める。現在、山梨英和大学と日本装飾美術学校非常勤講師。「戦時下日本の美術家たち」を月刊『あいだ』に継続連載中。 ブログ「猫の後ろ姿」http://profile.ameba.jp/e-no4765/ |
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樋口一葉の両親の故里山梨は、一葉自身の「心のふるさと」でもあった。 一葉への思いや、地元ならではの視点や調査にもとづいて書かれた本書は、写真(モノクロ−ム)も多く、本格的でありながらもとても読みやすい。 一葉に関心を抱いて、学んだり、山梨を歩いてみようとする人々に、本書はかっこうのテキストとなることだろう。一葉小伝、略年譜付き。 |
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台東区立一葉記念館のショップでも購入できます。 |
1.『ゆく雲』を追って 小説『ゆく雲』梗概/『ゆく雲』と野尻理作/『ゆく雲』の中の山梨/歌枕の地(酒折の宮・山梨岡・塩山=塩の山・差手の磯・裂石)/甲州街道をたどって(小仏峠・駒飼・鶴瀬・勝沼・恵林寺・躑躅が崎) 2.一葉の父祖の地を巡る 大藤村中萩原・天目山・大菩薩峠・萩原口留番所跡・滝本院(武田辰巳不動尊、旧法印寺)・万福寺・法正寺・慈雲寺・眞下晩菘碑・樋口一葉女史碑・樋口一葉女史先祖旧邸並墓所・古屋家・藤野木口留番所跡・鎌倉街道(鎌倉往還)・柏原堰跡・田中陣屋跡・石和代官所跡 3.滝本院から見える父大吉、母あやめ、そして一葉 大吉・あやめの御坂越え/小説の「たね」としての郷里の人々/ぶん一件 4.一葉の祖父八左衛門は「直訴」したのか? 「嘆願」の経緯/嘆願、その後 5.落ち穂拾い 女性作家の時代 なぜ、一葉が五千円札か? 三代の読書習慣について思うこと 山梨の一葉資料─田中家文書ほか 6.「一葉と甲州」再考 7.なつ、くにの姉妹を憶い、隅田河畔を歩く 8.小伝「我が恋は行雲のうはの空に消ゆべし」 略年譜 関係地図 |
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時は幕末、帝国主義の波が世界を席巻し、となりの大国清も半植民地と化し、その脅威は日本にも及ぼうとしていた。 日本という国にとって、有史以来最大の危機的状況をもたらしたのである。 まさにその時、我が国にとって幸運であったのは、西欧列強の「力の均衡」が崩れ、国際環境が激変し、日本侵略の意図が頓挫したことである。 更に明治新政府樹立後、怒濤の如く押し寄せた西欧の高度な文明の波に飲み込まれることなく、消化吸収し、受容し得たのは江戸時代から培われてきた我が国の教育水準の高さと「和魂洋才」に象徴される国民の柔軟な思考であった。 今、我が国には不況と共に無気力な風潮がみなぎっているが、この危機的状況を乗り越え、活力みなぎる「坂の上の雲」を再現するには、如何に先人の知恵を学び活かしていくか。 それが明確に本書に示唆されている。 |
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まえがき 第一章 日本が植民地化を免れた要因 第一節 極東という地理環境 (1)激動する世界情勢 (2)大英帝国発展の秘訣 (3)西欧諸国の勃興 (4)西欧列強のアジア侵略 (5)在野有識者の海防論 第二節 列強の対立という国際情勢 (1)ペリーの来航と開国 (2)ロシアの南下政策と日本の対応 (3)日本への外国船出没 (4)幕末・維新時における列強相互の対立 第二章 教育水準の高さで独立可能となった日本 第一節 国民全体の教育水準の高さ (1)高等数学の存在 (2)江戸時代の教育水準の高さ (3)進取の気風と国民の勤勉さ 第三章 明治日本が近代化に成功した要因 第一節 近代国家の誕生 (1)封建制度からの脱却と慶喜の構想 (2)近代国家樹立へ向けて─王政復古 (3)慶喜の決断と明治政府の幅広き人材の登用 第四章 近代国家建設の推進者 明治天皇 36 第一節 維新の三傑 (1)西郷隆盛 (2)木戸孝允 (3)大久保利通 第二節 立憲国家創設・近代外交の推進者 (1)伊藤博文 (2)井上 馨 (3)山県有朋 (4)榎本武揚 (5)陸奥宗光 第三節 政党政治の創設者 (1)大隈重信 (2)板垣退助 (3)西園寺公望 第四節 近代軍隊の創設者 (1)大山 巌 (2)児玉源太郎 (3)山本権兵衛 (4)メッケル (5)田村怡与造 第五章 近代国家への出発 第一節 版籍奉還から廃藩置県へ (1)旧体制の打破 (2)新政府機構の確立 (3)徴兵制度と治安の強化 (4)日本を発展させた和魂洋才と進取の気風 (5)公共事業の育成 ○電信の敷設 ○電話制度の開設 ○郵便制度の解説 ○鉄道の敷設 ○海運事業の発展 ○殖産興業 ※明治初年の官営事業 第二節 学問・教育と海外留学生 (1)学問の普及 ○義務教育制度の発足 (2)海外留学生 ○民間・政府の海外留学生 ○明治初期の啓蒙家 ○陸海軍留学生 (3)お雇い外国人教師 ○明治政府近代化に貢献した外国人招聘教官 ○お雇い外国人の貢献 ○外国人教官と産業の発展 第三節 外国人教官列伝 (1)ボアソナード (2)ロエスエル (3)コンドル (4)クラーク (5)ヘボン あとがき |